人権」カテゴリーアーカイブ

長崎の原爆資料館などを尋ねて/山岡遥平(事務所だより2026年1月発行第72号掲載)

1 終戦・被爆から80年

 2025年は終戦、そして被爆から80年の年でした。
 私は、小さいころから祖母が疎開した経験や、祖父が「軍隊に行きそこなった」経験を聞いて育ちました。戦争の中生きる、という経験を直接経験者から一応ながら聞いています。では、私の次の世代は……幸いなことに、私自身は戦争のさなか生きたことはなく、その体験を下の世代に共有することはできません。

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外国人児童in日本/青柳拓真(事務所だより2024年1月発行第68号掲載)

 先日栃木県の鬼怒川温泉に行ってきました。プライベートな観光旅行・・・ではありません。2023年12月1~2日に開催された、関東弁護士会連合会(関弁連)の外国人に関係する委員会の交流会に参加し、外国人児童に関する講演をさせていただきました。今回はこの交流会についてご紹介します。
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地方の衰退/石渡豊正(事務所だより2022年8月発行第65号掲載)

 日弁連は、2021年10月に「地方自治の充実により地域を再生し、誰もが安心して暮らせる社会の実現を求める決議」(日弁連ホームページ)(以下、「本件日弁連決議」と言います。)を発表しました。現代日本において地方の衰退が進む中、憲法等の観点からみた問題点やその改善策等について提言をまとめたものです。
 最近、上記決議が出された背景等について講演する機会があり、その背景事情等について少し勉強しましたので、その内容について紹介します。

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「両方の立場で考える」必要があるのか。/田中誠(事務所だより2022年8月発行第65号掲載)

 この4月にNHKニュースを見ていると、ロシアのウクライナ侵攻について早稲田大学の国際法サークルの学生さんたちが模擬裁判をしたという。
 国際司法裁判所を舞台に、ロシア・ウクライナそれぞれの立場で争うという設定だった。ニュース映像では、傍聴したという勉強ができそうな学生さんが「両方の立場に立って考えてみたかった。感情的にならずにまとめる云々」と語っていた。また、主催者側の、優秀そうな学生さんが「善悪で切り取るのでは無くて云々」と語っていた。  続きを読む