今年の3月と5月にそれぞれ、労災ないし公務災害の不支給決定を取消す判決を得ることができました。そこで改めて感じたのは、労災事件の重さでした。
「労災」カテゴリーアーカイブ
労災保険制度を守るたたかい~あんしん財団事件、最高裁判決の勝訴/山岡遥平(事務所だより2024年8月発行第69号掲載)
1 2024年7月4日最高裁判決
今回、弊所の嶋﨑弁護士、西川弁護士、そして私が補助参加人(被災者)の代理人として国とともに(珍しく、国に対して、ではありません)戦っていたあんしん財団事件の最高裁判決で勝訴しました。
その簡単な内容は、あんしん財団が、その労働者が得た労災支給決定が誤っているとして、労災支給決定処分の取消訴訟を提起したものの、同財団には原告適格がないとして却下されたものです。以下、少し詳しくご紹介します。
労災支給決定に対する使用者の異議申し立て!?/山岡遥平(事務所だより2023年1月発行第66号掲載)
1 東京高裁令和4年11月29日判決
2022年11月29日、東京高等裁判所は、労災支給決定について、使用者が取消訴訟を提起することを認めました。
この事件は、原告会社の雇用する労働者が2015年に精神疾患に罹患し、2019年にその精神疾患が労働災害だと認められましたが、その労災認定が誤っており、違法であるから取り消されるべきであるとして、使用者である会社が訴訟を提起したものです。
終わらないアスベスト禍/山岡遥平(事務所だより2022年8月発行第65号掲載)
1 「静かな時限爆弾」
石綿(アスベスト)製品の製造販売が禁止されてから16年近くがたったが、アスベスト禍はまだ終わっていません。
まだまだ石綿が使用されている建物は多く、必要な検査や、封じ込めをしていなかったり、対策が不十分だったりすると石綿の粉じんにさらされてしまいます。石綿の恐ろしいところは、吸ってすぐに病気になるわけではないのです。
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アスベストと田尻宗昭さん/野村和造(事務所だより2022年8月発行第65号掲載)
今年は、日本ではじめて公害犯罪を摘発した田尻宗昭さん(1928年2月21日~1990年7月4日)の33回忌にあたる。
田尻さんは、四日市での海上保安庁時代に公害事件で初めて刑事責任を追及した人だ。