初めまして。
2025年3月に神奈川総合法律事務所に入所いたしました、吉田優作(よしだゆうさく)と申します。
生まれてから長らく東京で生活していたのですが、1年間の神戸での司法修習を終え、縁あって横浜の地で、そしてこの事務所で弁護士として仕事をさせていただくこととなりました。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
今回は、自己紹介を兼ねつつ、弁護士を志した理由と、今後の展望について述べたいと存じます。
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私が弁護士という仕事を最初に意識したのは、高校生の頃だったと記憶しています。部活動に打ち込みつつも、将来のことを考えたときに、個人と間近でかかわる仕事がしてみたいと思っていました。もちろん、そういう仕事は数多ありますが、大学では法律を学んでみたいという気持ちがあったので、ひとまず法学部を目指すことにしました。
この時点では、弁護士は数ある選択肢の1つに過ぎなかったのですが、いざ大学に入ると、大学の授業やゼミなどを通じて、社会で起こる様々な問題に対して積極的に活動している弁護士がいるのを目の当たりにし、弁護士という仕事に魅力を感じました。個人個人とかかわりあい、その方々が抱える問題を少しでも法的に解決できるよう動きながら、その裏側にある社会的な問題にも目を向け、法制度や社会構造の部分をよりよく変えていけるように、積極的に活動することもできる。そんな仕事を自分自身もしたいと思うようになりました。
このことをきっかけに、労働・過労死等の問題や、障害のある方の権利に関する問題、災害に遭われた方に対する法的支援の問題をはじめ、複数の分野に関心を向け、実際に足を動かして様々な方とお会いしながら、現実にどういった問題が生じているのか、また法的にどういったことができるのかについて、自分なりに理解を深めようとしてきました。
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大学、法科大学院を経て司法試験に無事合格することができ、さらに司法修習も経る中で、実際に様々な困難を抱えた方に対して、弁護士ができることも多々あると実感しました。
特に何らかの事情で困難を抱えている方は、勇気をもって弁護士に依頼されている場合が多いと思います。もちろん、弁護士も万能ではないですし、様々な事情を抱えて弁護士のもとを訪れる依頼者の方にとって、常に法的に満足のいく解決が得られるわけでは残念ながらないと思います。しかしそれでも、私は、依頼者の方のお話を丁寧に伺ったうえで、広い視野を持ちながら、謙虚に、その方にとって最善の弁護活動を目指して力を尽くしたいと考えています。
それに加えて、現状の法制度の狭間に置かれているような方々についても、専門家として、ときには法制度や社会構造に対して適切にアプローチをしていくことも必要だと考えています。これが、私が弁護士としてやりたいことであり、今後の展望です。
こういった展望を実現していくにはまだまだ未熟ではありますが、以上のような初心を忘れず、日々理論と実務の双方について研鑽を怠らず、少しでも依頼者の方の力になれるよう精進してまいります。皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。