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付添人の役割/石渡豊正(事務所だより2015年1月発行第50号掲載)

news201501_small 少年審判は、非行を犯したとされる少年について家庭裁判所が非行事実や要保護性(少年院送致等の保護処分の必要性)について審理するものです。弁護士は、刑事裁判では弁護人として活動し、少年審判では「付添人」として活動します。刑事裁判における弁護人の役割は、被告人の権利の擁護者ですが、少年審判における付添人については、第一次的には少年審判の目的が適正に実現されるための裁判所の協力者であり、少年の権利の擁護者、代弁者としての弁護人的役割も合わせもっているなどと言われることがあります。

 しかし、実際の少年審判においては、どのようなスタンスで少年と向き合うかは常に頭を悩ます難しい問題です。

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