昨年の事務所だよりにも書きましたが、一昨年秋、横浜市都筑区の大規模マンションで、基礎杭の一部が地盤の支持層に届いておらず、しかも基礎杭の施工報告書にデータの転用・加筆があったという出来事が、大きく報道されました。
一連の報道によれば、この基礎杭の重大な欠陥が発覚した契機は、住民の方が、棟と棟の接続部の廊下の手すりに「ズレ」を発見したことにあったそうです。
つまり基礎杭の欠陥の存在を示す現象が、目に見える形で現れていたということになります。
このように欠陥の存在を示す現象が表に現れてる建物の場合は、欠陥を発見しやすいのですが(勿論それを見逃さなかった住民の方のおかげです。)、中には、外からは発見しづらい重大な欠陥を抱えている建物もあります。
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